旅立ちの春
桜もまだ咲く前の京都に行って来た。
桜が目的ではなく、心がザワザワしておちつかなかったからだ。
この4月上の娘が一人暮らしを始める。
結婚ではなくキャリアを積むためにである。「何でや 何でや」と思っている矢先、今度は下の娘の交際相手が結婚の申し込みに来るというのだ。彼は誠実が服を着たような人で文句はないのだけど、ただ一つ勤務地が千葉県という問題が‥
娘は千葉に住む決意をしたみたいだ。
これはもう鳥肌もののザワザワである。
常日頃、一人の時間が欲しいと言っていた私が、いざ現実となったら落ち着かないのだ。
子供たちはきっとどこに行っても新しい生活に慣れてやっていけるだろう。私がダメなのだ。子供なしの生活が不安で不安でしかたないのだ。
でも京都の山を登ったり降りたりしながら遠い昔私もこうして親元を離れてきたことを思い出した。
遠くで子供たちの幸せを祈りつつ私も負けずに60の手習いでも始めよう。すっかり会話もはずまなくなった相方ともこれから始まる長い二人暮らし楽しめるよう頑張ってみようと決意した。 S
2016年04月04日 10:22