サボテンの実
以前、短期大学で勤務していたころ、高校訪問という行事がありました。要は短大の学校案内を進路担当の教員に手渡しして、短大の宣伝をするという、まあ営業活動のようなものです。 津山のいくつかの高校を訪問した時のことです。空き地にウチワサボテンが生えており、先端に赤い実がなっておりました。その1週間ほど前、テレビで「サボテンの実はドラゴンフルーツと言われており、大変おいしいものです。」という放送がありました。この時の記憶が残っていたのでしょうね、高校訪問の帰りにサボテンの実をもいで食べてみました。残念ながらこの後起こったことのショックが大きくて、どんな味がしたか忘れてしまいました。
大阪行きの高速バスが来るまで、かなり時間があったのですが、「どうも唇のあたりがやたらチクチクするな」と思い、トイレの鏡を見ると仰天することが起こっていました。唇に細かいとげが大量に刺さっており、思わず卒倒しそうになりました。何とかとげは抜いたのですが、しばらく痛みは引きませんでした。
「いやー、サボテンの実はもうこりごり」と学校の同僚に言うと、同僚曰く「お前は猿か!」と笑われました。安易に「サボテンの実を食べてはいけない」という教訓が得られたというお話です。失礼いたしました。
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2018年05月24日 12:01